サイトメガロウィルスの抗体がない

妊娠・出産

サイトメガロウィルス…なにやら聞きなれない言葉ですよね。
17wの3回目の妊婦健診の際、妊婦初期検査結果として告げられた言葉です。
抗体がない、というと語弊があるかもしれませんが
値が十分な抗体値としては足りない数値だと言われました。

サイトメガロウィルス(CMV)ってなに?

サイトメガロウイルス(CMV)は世界中のいたるところにいる身近なありふれたウイルスで
母乳・唾液や尿や血液を介して、多くが子どものうちに感染するとのこと。
他には性行為 を介して感染するなどし、日本では成人女性の70%程度がすでに感染しており
抗体(免疫)を持っているそうです。

感染者は尿や唾液中に何カ月にもわたってウイルスを排出することがあり、感染したときの症状はほとんどないか風邪症状にとどまる程度で、
サイトメガロウイルス感染と気づくことはほぼないそうです。

健康な子供や大人が感染しても全く問題ないそうですが、妊婦さんが初めて感染した場合や
免疫力がひどく低下した場合は、妊婦さんにほとんど症状がなくても赤ちゃんにまで感染がおよぶことがあるとのこと。
感染した赤ちゃんには流産・死産、脳や聴力障がいなどを生じることがあり、
症状も障がいの重さも様々であるとのこと。進行性の難聴への注意も必要と言われています。

一方で、感染した赤ちゃんに何も症状がでないこともあり、必ず症状がでるというわけではなく
また、出生時に症状がなくても成長するにつれて症状が出る場合もあるそうです。
何らかの症状がでる先天性サイトメガロウイルス感染症を発病するのは、感染した赤ちゃんの
10 ~ 30%程であるとのことです。



…調べているとけっこう怖いと感じてしまう内容です。
ただ、過剰に心配するのではなく
こうしたものがあることを知って予防する・気になることがあればすぐに相談する
こうしたことが大切なのだと思います。
実際、私自身も自分が検査して結果が出て初めてこういうものがあると知ったので
おそらく妊婦さんでも知らない方は多いのではないかな、と思います。


抗体を持っていない人で妊娠中にかかってしまう原因として
上のお子さんからの感染(唾液や尿)が主にあるとのこと。
私は小さな子供たちと関わる仕事をしていましたが 、この時点で仕事も辞めており
他に子供はいない為、この点での心配はありませんでした。

担当の先生からも
小さなお子さんに関わる機会があるようなら少し気をつけてみて…
と伝えられました。

それにしても、私は長く小さな子供たちと関わる仕事をしており
鼻水も咳もおもらしも日常茶飯事
感染してがっつりと抗体をもっていてもおかしくない環境であったのに…
と思わずにはいられませんでした。

サイトメガロウィルスの抗体がない妊婦さんが気を付けること

サイトメガロウィルスの先天性感染症状に対して、有効な治療薬や感染予防の為のワクチンは
今現在はないそうです。
なのでお母さんが妊娠中に感染しないことがとても大切だと言われています。

私のように他に子供がいなければ気を付けることはさほど多くはないのかな…
と思いますが、上のお子さんがいたらもう少しだけ気を付けることが増えるでしょうか。
 
かといって、上のお子さんと関わるのを減らす…等の必要はないと言われていることは
ここに伝えておきますね。

ただでさえお腹に赤ちゃんがいて、今までとは違って我慢することも
小さいながらも気遣うこともあるお子さんですから、 赤ちゃんが生まれるまでの時間
たっぷりお母さんに甘えられるようにしたりできると、赤ちゃんが生まれてからも良い関係を
築いていけるかと思います。

もちろんお母さんの体調によってそうできない場合もあるかと思いますが
その場合はできる範囲で…。必ずお子さんにも伝わります。



   ~日常生活で気を付けること

  • 手をよく洗うこと…
    尿・唾液・体液等に感染の原因となるウィルスが含まれることがある為おむつ替えでは使い捨ての手袋を使用したり、その後で丁寧に手を洗うこと。子供の食事介助・鼻水やよだれの処理・おもちゃに触れた後も手をよく洗うこと。
  • サイトメガロウィルスは石けん・アルコール等に弱いので手洗いや掃除の際は活用する。
    (唾液のついたおもちゃやおしっこのついた床等にも)
  • 食具や食べ物の共有をしない…
    スプーン・フォーク・箸などはそれぞれの物を使い共有しないように気を付ける。子どもが食べ残した物や飲み物などは口にしないこと。
  • 子供のよだれがついた手やおもちゃが口の中に入らないよう気を付ける。
      
  • 子供へのキスは頬や唇は避け、おでこやギュッと抱きしめる等にする。
  • 妊娠中の性生活ではコンドームを着用し、オーラルセックスは避けるようにする。



私の場合は日常的に子供と関わることはほとんどなかったので、アルコール消毒の
使い捨てウェットティッシュを携帯したり、赤ちゃん用品等を見に行きおもちゃや絵本等を
手に取った時には、そのお店ですぐに手を洗うようにしていました。 


サイトメガロウィルスの抗体検査は病院によって任意

私の通っていた病院では、妊婦初期検査で妊婦全員が受けることになっていましたが
病院によっては任意検査であることの方が多いようです。
料金も病院によってまちまちのようですね。
私が受けた妊娠初期検査もまとめてだったので一つ一つの金額はわかりませんが
けっこうかかっていたように記憶しています。

最初の方に サイトメガロウィルスは成人女性の70%程度が感染済みと記載しましたが
昔の日本では90%という数値だったそうです。
昔とは環境が変わり、兄弟姉妹同士でのかかわりの減少や遊びや環境の変化により
抗体保有率が下がってきており、初感染の妊婦が増える懸念があることが
問題視されているとのこと。

受けられる検査は受けて身体のことを知っておくことも安心につながりますし、
抗体値を調べていなくても

サイトメガロウィルス感染症のことを知っていれば妊娠期間中に気を付けることができる

ここがとても大事なのではないかと思います。


先天性サイトメガロウィルス感染症とトキソプラズマ感染症について
詳細に記載されている『トーチの会』というサイトも見てみるとよくわかると思います。

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