妊娠中のトラブル 絨毛膜下血腫体験談

妊娠・出産


42歳初産の高齢妊婦、初期は絨毛膜下血腫からの大量出血~切迫流産
今回はその絨毛膜下血腫を抱えて過ごした日々をまとめてあります

長い安静の日々、1日をベッドで過ごす中
どうしても気になり調べてしまう絨毛膜下血腫のことや体験談

それが自分に当てはまるわけではないとわかっていても
大丈夫…と思ったり、ダメだったらどうしよう…と
目がしょぼしょぼするくらい調べて
気持ちもしょぼしょぼしてしまったり


幸いにも赤ちゃんは頑張ってくれて、無事に出産までたどり着くことができました
産院の担当の先生からは『高齢だから…』と健診の度に言われ
妊娠期間の中後半はちょこちょことありましたが
ありがたいことに大きな問題はなく過ごすことができ
最後の妊婦健診で『 まだまだだね、予定日よりもかなりずれそうだね 』と言われた翌日
まさかの陣痛~5時間を切る大安産となりました

判定日を過ぎてからの日々…

緊張の判定日を迎える→無事に陽性判定
5wの胎嚢確認の日→無事に胎嚢確認
7wの心拍確認の日→無事に心拍確認

判定日以降は穏やかに過ごす…つもりが、いろいろと話し合いやなんやと
ものすごくストレスを抱えながら過ごすことになってしまいお腹に謝ってばかりの日々
腹痛も時々あり怖くて怖くて

そんな中、2週連続大きいストレスがドカンドカンとかかった7wのある日
一人で少し遠出をしている時のこと

嫌な違和感がしてトイレへ行くと鮮血…うそでしょ

時間が経つごとに出血量がどんどん増え
コンビニでナプキンを買ってあてようとするその時にも
床にぼたぼた血が流れるくらいの出血


床の血を拭き
出ないで…お願い止まって…お願い…
震えながらつぶやいていました


クリニックに連絡を入れ、当日は受診が間に合わなかったので翌日1番に予約を入れてもらい
もうダメなんでしょうか…と、答えられないことを聞いてしまうくらい
心はもうパニックで


もう自分では動けない為、夫に連絡して迎えに来てもらい
泣きながら帰宅しました
せっかくお腹に命を授かったのにストレスばかりかけ続けたことを後悔しながら

翌日の受診が本当に怖かった

受診し、内診のエコーで『 心拍ありますよ』と見せられた時は夫婦で心底ホッとしました

診断は絨毛膜下血腫 で切迫流産(←出血や腹痛がある状態のことで流産はしていません)
次のクリニックの日まで自宅安静の指示

まだ週数的に流産したとしても胎児側に原因がある時期の為
入院措置ではなく自宅安静
とにかく安静にするしかないとのこと 

どうかこのまま出血が止まって無事に育ってくれますように…

その夜にまさかの…

心拍確認が出来た当日、帰宅してからベッドの上でひたすらに静かに過ごし
トイレに行くのも怖くてスローモーションのような動きで移動

どうか早く出血が止まって…
お腹に手をあてて願って過ごしたその日の夜中のこと

強めの腹痛と共に夜用ナプキンからあふれる程の出血
ナプキンを新しく2つ変えてもすぐにあふれてしまい
もうトイレでは出血量が多過ぎて血の塊の確認等が対応できず、
お風呂場へと移動しました

つぎつぎに大量の血と血の塊の大小が流れ出て
パニックになりました

『お願いもう出ないで…お願いだから出ないで…』と

泣きながら出血と塊を見て
それでも胎嚢が出てきてしまっていないか確認しました

夫がクリニックの緊急連絡先へ電話をしてくれ
私が先生と話をし、支離滅裂になりながらも様子を伝えると
『予約はいっぱいだけど朝一で診るから来てください。
一応、この後は何も食べずに来院するようにしておいて』
と言われました

何も食べない…
先生はあえて言わなかったけれど
これが意味するのは
流産だった場合は処置をするため
麻酔をかけるためには食事は摂らないようにするから

先生に言われたことを夫に伝えると
また涙が止まらなくなりました
 
大出血が少しおさまり塊の確認を終え、そろりそろりとベッドへ
考えると怖過ぎてあまり眠れなかった夜

翌日、夫婦二人で受診
相当な出血であった為
もしかしたらダメかも…という可能性があるので
二人とも口数も少なく

診察室に呼ばれて内診エコー
カーテン越しのマウスのクリック音が聞こえるたびに
心臓がギューギューして緊張がマックスに…

カーテンがシャッと開いて
先生が画像を指しながら『心拍ありますよ。ここね。』
と見せてくれました

これまでの緊張が一気に解けて
涙が出てきました

まだまだ大きい血の塊があり
それが赤ちゃんよりも大きく、胎嚢すぐ横にある為
可能性としてその塊が流れた時に一緒に胎嚢が引っ張られてしまうと
流産してしまう可能性があるとのこと


待合室で待っていた夫に心拍確認を伝えると
夫も涙目に…
本当に二人とも緊張していたのです

その後は、内診中も血の塊がぼたぼたと落ちるくらいの出血だった為
細菌感染予防と貧血予防のため、抗生剤と鉄剤の点滴を受けて帰宅しました

前日に伝えられたように
週数的に流産したとしても胎児側に原因がある時期の為、入院措置ではなく自宅安静
その時の私の手帳には
毎日が本当に怖い…と書いてありました

その後の経過①

大量出血の2日間の後は、翌々日に少し多めの出血
翌日に少量出血と腹痛…
と、すぐには落ち着きませんでした

お腹を撫でて『がんばろうね』と声をかける毎日

翌週のクリニック受診では
子宮内に血腫があると血腫からの感染の可能性があるとのことで
抗生剤の点滴と、血液検査をしました
血液検査でCRP(炎症反応)がないかを調べるそうです

血液検査結果は翌日に出る為、再びクリニックへ
現在のところ感染は見られていないとのことで
ほっと胸をなでおろしました

翌週9Wでのクリニック受診では
赤ちゃんは無事に成長していて頭と胴体がはっきりしてきていました
頑張って成長してくれているんだ!と嬉しくて嬉しくて

ただし、血腫は全く小さくなってない上に
胎嚢を囲んでいるようになっていることが気になる…と先生

痛みや張りがあったらすぐに休むこと、外出は控えてまだベッド上安静で、
(この時に初めて)母子手帳をもらってきてよいですよ
と言われ診察を終えました


その後も少量の出血や腹痛を繰り返しながらも安静に過ごし
翌週の10wでのクリニック受診日、
無事にこの日まで心拍確認でき
不妊治療のクリニックを卒業することになりました

これ以降は出産予定の病院で
妊婦健診を受けることになります

ここまでの日々を思い返すと涙が出てきました
泣かないかな~と思っていたのに結構な涙で…


『本当にお世話になりました。ありがとうございました』


クリニック内では不妊治療中の方への配慮もあり
あまりそうした話や態度はしないようにしているので
誰もいないエレベーターの中であらためて頭をさげたことを覚えています


この日、クリニックの帰りに母子手帳をもらいに行きました

その後の経過②

11wに夫婦で初めての妊婦健診
一緒にエコーを見ることが出来て
心音や動いている様子を見ると『おぉっ』となりました
夫はエコーを見るのが初めてだったので、自分たちの赤ちゃんがいる実感が湧いたようです

ただ血腫はまた少し大きくなっているようで
自宅安静は継続、外出禁止
家の中を少し動いたり起き上がって過ごすことは可となりました


その後は他の症状で体調がすぐれないものの
出血はなく過ごしていた14wのある日
夜に鮮血がおりものシート1枚分くらい出てしまい夫と病院にTEL

病院からは、来院してもいいけれど電話の話だと様子見になる可能性も高そう
あと1時間して出血がしておさまれば眠ってよいとの話でした

それ以上の出血はなかった為そのまま眠ることにしたけれど
夫は不在であったし
大出血の時のことを思い出して本当に本当に怖くて震えました

翌日も生理1日目ナプキン1回分くらいの鮮血出血が一度あり
翌々日に2回目の妊婦健診へ

血腫は胎盤近くにあるけれども、以前の大きいものはなくなっていて
はっきりとはしないけれど今回の出血で出たのかもしれない…とのことでした

出血が長引いている点で、念のため不育症の検査もしましょうと言われ
血液検査をして帰路につきました


次回の3回目の妊婦健診までは
お腹の張りや便秘・眠れない等々ありながらも出血なく過ごせ
前回の健診で受けた不育症検査の結果も特に問題なし
エコーでも赤ちゃんは元気よく動いてくれていました

安静は近所ならば少し外に出てもOK、お出かけはもう少し先
ということになりました

それでも大進歩!

この日の自宅安静解除になるまでおよそ2か月半
そのうち1か月はベッド上安静
長く不安な日々ではありましたが
こうして無事に乗り切ることができました


頑張ってくれた赤ちゃんにありがとう
安静中の私を気遣い、少し遠い病院まで送り迎えをしてくれ
ベッド上の安静時は、仕事に家事にと頑張ってくれた夫へ
心より感謝しています



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